アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社

AWSでの高可用性をHAクラスターで実現する方法

AWSのIaaS『 Amazon EC2 』は、OSより上位はユーザーの責任範囲になります。ミッションクリティカルなシステムを運用する場合は、特にしっかりとした障害対策が必要です。

Amazon EC2上での障害対策にベストなソリューション、HAクラスター製品『LifeKeeper+DataKeeper』を活用した場合の高可用性実現の方法をご紹介します。

 

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『LifeKeeper+DataKeeper』がAmazon EC2上でできること

アプリケーションの監視

LifeKeeperはAvailability Zoneを跨いだ構成でEC2インスタンスを冗長化します。冗長化されたEC2インスタンス間をハートビートにより死活監視を行います。また、並行してActiveノードの保護対象のアプリケーションの監視も行います。障害が検知されれば自動的にStandby側のノードに切り替えて、迅速にサービスを復旧します。

データレプリケーション構成(DataKeeperを使用)

HAクラスター構成ではクラスターノード間でデータの共有(引き継ぎ)が必要です。オンプレミスであれば共有ストレージを使うことが一般的ですが、クラウド環境に物理ディスクを持ち込むことは出来ません。DataKeeperは、ローカルディスク(EBS)同士をブロックレベルでリアルタイムに同期することで論理的な共有ストレージとして認識されます。これにより、LifeKeeperはAmazon EC2環境でもオンプレミスと同様にHAクラスターを構築できます。

aws_usecase_LKDK.PNG

共有ストレージ構成(Amazon FSx for NetApp ONTAPを使用)

クラスターノード間のデータ共有方法として、上記のDataKeeperに加えて共有ストレージ構成(Amazon FSx for NetApp ONTAP)もサポートされています。元々高度なデータ管理と高いパフォーマンスで実績のあるNetApp ONTAPが、AWSのマネージドサービスとして提供されることで、物理的なインフラの負担を減らして高度なデータ管理を行うことが期待できます。

◇動作要件

  • 対象バージョン

 ・LifeKeeper for Linux v9.9.0以降
 ・LifeKeeper for Windows v8.10.1以降

  • 対応しているプロトコルは下記のとおりです。

 ・LifeKeeper for Linux:iSCSI、NFS
 ・LifeKeeper for Windows:iSCSI

  • AZを跨いだ構成(マルチAZ構成)のみがサポート対象となります。
  • Quorum/Witnessの使用が必須となります。

Linux環境の構成イメージ

aws_usecase_ linux.png

Windows環境の構成イメージ

aws_usecase_windows.png

LifeKeeperとFSx for NetApp ONTAPとの連携の詳細は下記をご参照下さい。

FSx for NetApp ONTAPについては下記をご参照下さい。

Amazon EC2上での代表的なHAクラスター構成パターン

止められない基幹系システムをAmazon EC2に構築する場合は、HAクラスター構成が最適です。しかしクラウド環境に対応しているHAクラスター製品は少ないのが現状です。

LifeKeeperは標準機能でAmazon EC2上で要件となるHAクラスター構成をほぼ網羅しています。その中で代表的な構成をご紹介します。

ルートテーブルの書換えによる制御

aws_usecase_Routetable.PNG


ルートテーブルの書換えとTransit Gatewayによる制御

aws_usecase_TransitGateway.PNG


Route53のAレコードの書換えによる制御

aws_usecase_Route53.PNG

LifeKeeperはAZ(Availability Zone)を跨いだ構成を前提としているため、サブネットを跨ぐ構成になります。このため、仮想IPアドレスだけではクライアント(クラスターノードに通信するインスタンス)がActiveノードと通信できないため、LifeKeeperでは上記構成のような様々な標準機能を提供しています。 

これを読めばわかる!
Amazon EC2上でのHAクラスター構成パターン

Oracle(データベース)、JP1(統合システム運用管理)、HULFT(ファイル転送)などのアプリケーション対応や、オンプレミスからの接続、別のVPCからの接続など、AWSで想定される様々なシナリオにおけるHAクラスターの構成例と手順を紹介した資料です。

pattern_fig01.png

Amazon EC2上でのHAクラスター構成パターンをダウンロード

『LifeKeeper+DataKeeper』が提供する4つの価値

1.AWSとの連携

LifeKeeperは、AWS FTR(Foundational Technical Review)認定製品で、AWS ISV Accelerate プログラムに参加 しています。Amazon EC2上でも安心してご利用いただけます。

2.クラウド環境での導入実績多数

国内で500件以上のクラウド環境の導入実績がございます。
>>導入事例はこちら

3.GUIで直感的な構築

GUIでの直感的な構築が可能です。JP1やOracleなど、HAクラスター化するためのAppication Recovery Kits (オプション製品)が用意されているアプリケーションはスクリプトを作成をする必要がありません。 

4.手厚い製品サポート

エンタープライズのシステムにふさわしい手厚い製品サポート(国内での24x365サポートなど)で、より安心してご利用いただけます。

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