LifeKeeperの利用シーン

LifeKeeperがよく利用されるシーンをご紹介します。

企業内の重要なシステムの高可用性

企業内での重要なシステムはHAクラスターで冗長化されるケースが多くなっています。以下の表は安定してサービス継続ができるように、HAクラスターで冗長化されるケースが多いシステムの例です。

基幹業務システム(ERP系)
財務管理、販売管理、在庫管理、生産管理システム
データ連携システム
在庫管理システムや販売管理
システムとの連携を司るシステム
セキュリティ関連
特権ID管理システム
SIEMシステム

サービス基盤の高可用構成

業界にかかわらずITシステム化が進んでおり、サービス提供において中核的な役割を担い、万一停止すると甚大な影響を及ぼします。
以下の表は安定的なサービス継続のために、HAクラスターで冗長化されるケースが多いシステムの例です。

  • 勘定系システム
  • 決済処理システム
  • 証券・為替取引システム
  • 帳票生成システム
  • 行政情報システム
  • 納税システム
  • ECサイト
  • 決済ゲートウェイ
  • 在庫管理システム
  • 請求管理システム
  • WMS(倉庫管理システム)
  • TMS(輸送管理システム)
  • 生産管理システム
  • MES(製造実行システム)
  • PLC(設備制御)
  • 予約管理システム
  • 運行管理システム
  • コールセンターの受付システム
  • 電子カルテシステム(EMR)
  • 医薬品生産管理システム(MES)
  • 医薬品流通管理システム(GDP)
  • 電子記録管理システム(ER/ES)

災害対策(Disaster Recovery)

近年、地震・台風などの災害が増加、対策が急務

バックアップやHAクラスターでシステムを冗長化していても広範囲に及ぶ災害には十分対応ができません。地理的要因のリスクからシステムを守る災害対策(DR)が再注目されています。
自然災害だけでなく、通信障害や停電などのインフラの障害の対策としても地理的に離れた場所に災害対策は重要です。

HAクラスターソフトウェアの『LifeKeeper』による対策

  • メインサイトと災対サイトを跨いだ冗長化構成をサポート
  • メインサイトの障害時には災対サイトへ切り替えて復旧可能(自動/手動)

クラウド環境での高可用性

クラウド標準の機能だけでは、インスタンスやストレージの冗長化はできても、アプリケーション層までの保護は十分ではありません。また、可用性を高めるためには、アベイラビリティゾーン(AZ)を跨いだ冗長構成が欠かせません。
LifeKeeperは、AWS・Azure・Google Cloudなど主要クラウドに対応し、これらの課題をワンストップで解決します。
アプリケーションからシステム全体まで、クラウド上での高可用性をシンプルに実現します。

クラウド標準機能では守れないアプリケーション層を保護
AZを跨いだ冗長構成で、システムの可用性を確保
AWS / Azure / Oracle Cloud Infrastructure(OCI) / Google Cloudなど、主要クラウドに対応

パッチマネジメント

複雑な要件にも応える柔軟性

パッチマネジメント(例:OSやミドルウェアのパッチ適用時)に「サービス停止や障害による業務ダウンタイムを最小化する」ために利用されます。
主にHAクラスター構成を活かし、稼働ノードでサービスを継続しながら、待機ノードで安全にパッチ適用・再起動を行うことができます。

利用例の流れ

  1. ①クラスター内でサービスを提供している稼働ノード以外の待機ノード(セカンダリ)に切り替え
  2. ②プライマリノードでパッチ適用や再起動などメンテナンス作業を実施
  3. ③作業完了後、元のノードにサービスを戻し、同じ手順で待機ノード側にもパッチを適用します

これにより、金融・製造・公共インフラ等の高可用性が必須なシステムで、パッチ適用時もダウンタイムをほぼ発生させずサービス継続が担保できます。

プラットフォーム機能と連携した高可用性構成

HANA System Replicationと連携したSAPの高可用性構成

HANA System Replication(HSR)+ LifeKeeer

HAクラスター『LifeKeeper』と合わせて利用することで、HSRをLifeKeeperが制御し、SAP HANAの障害を自動検知、自動切替し、迅速に復旧することができます。

仮想環境(vSphere HA、VMHA)と連携した高可用性

コスト面や社内のシステムの可用性レベルの規定で、仮想環境ではVMwareのvSphere HAやNutanixのVMHAようなプラットフォームの標準機能を利用し障害対策をしている場合、アプリケーションやミドルウェアの障害が検知できません。
Single Server Protectionにより、アプリケーションの障害も検知し、再起動で自動復旧を試みます。
vSphere HA と組み合わせて利用することでさらに安心だね!

クラウド環境(AWSのAuto Recovey)と連携した高可用性構成

コスト面や社内のシステムの可用性レベルの規定で、AWS環境ではAuto Recoveyようなプラットフォームの標準機能を利用し障害対策をしている場合、アプリケーションやミドルウェアの障害が検知できません。

Single Server Protectionにより、アプリケーションの障害も検知し、再起動で自動復旧を試みます。
単一のAvailability Zone(AZ)での運用はAZの障害が発生するとシステムはダウンするよ。
基幹系システムなどミッションクリティカルなシステムは、AZを跨いだHAクラスター構成がおすすめだよ!

Windows Sever(Windows Server Failover Clustering)と連携した高可用性構成

Windows Server Failover Clustering + DataKeeper*
*DataKeeperはローカルディスクをレプリケーションするためのソフトウェアです。

データレプリケーションソフト『DataKeeper』と合わせて利用することで、論理的な共有ディスクを作り出し、オンプレミスと同様にWSFCを利用し、システム障害を迅速に復旧することができます。

単一サーバーのアプリケーションの高可用性

Single Server Protection (SSP)とは?(概要)

単一サーバー上でアプリケーションを監視し、障害時に自動復旧を実現するソフトウェアです。
HAクラスターソフトウェアとは異なるシンプルな構成により、待機ノード不要で高いコスト効率を実現します。

解決する主な課題

  • 迅速な障害対応 - アプリケーション障害への即時復旧
  • ダウンタイム削減 - ビジネス継続性の向上
  • 運用負荷軽減 - シンプルな構成による管理の容易性

Single Server Protection 製品ページ

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