LINBIT クラスタスタック・サポート約款

本約款は、お客様(以下「甲」といいます)とサイオステクノロジー株式会社(以下「乙」といいます)の間で、LINBIT クラスタスタックのサポート(以下「本サポート」といいます)に関して必要となる事項を定めたものです。

第1条(定義)
1. 「LINBIT クラスタスタック」とは、DRBD、Heartbeat、Pacemaker、Corosync、resource-agents、ならびにこれらの実行に必要なライブラリなどの関連ソフトウェアパッケージをさします。
2. 甲が DRBD Proxy を購入した場合、DRBD Proxy のバイナリならびにサポートにも本約款を適用します。
3. 「認定バイナリ」とは、本サポートによるインシデントサポートの提供対象になる ソフトウェアパッケージで、LINBIT HA-Solutions GmbH が提供します。
4. 「インシデントサポート」とは、LINBIT クラスタスタックの認定バイナリの使用に伴って生じた問題点に対する調査回答サービスをさします。
5. 「初期サポート」とは、本サポートの初回契約時に提供するインストールおよび 設定方法に関する初期サポートサービスをさします。
6. 「サポート対象コンピュータ」とは、本約款にもとづいて認定バイナリをインストールして実行することを許諾されるコンピュータで、インシデントサポートならび に初期サポートの対象となります。

第2条(本約款の適用開始)
甲が乙に対してサポートを発注した時点で、甲は本約款に同意したものとみなし、 本約款は同時点から効力を生じるものとします。

第3条(サポート料金)
甲は、別途定めるサポート料金を支払うものとします。

第4条(サポート期間および更新)
1. サポート期間は、乙が発行するサポート証書に記載します。
2. ただしインシデントサポート回数に制限があるサポートレベルの場合、有効イン シデント数残高がゼロになった時点でインシデントサポートの有効期間は満了します。この場合、甲が継続してインシデントサポートを希望する場合、上位サポートレベルにアップグレードするか、新規に本サポートを購入する必要があります。
3. サポート有効期間満了の1ヶ月前までに甲から書面による再発注の意思が通知された場合で、乙が承諾した場合には、甲の申請にもとづいて年単位で本サポートを更新(新たな契約の締結を意味します。以下同じ。)できます。

第5条(サポートの終了)
1. 甲がサポートを更新しない場合、サポート期間の満了をもって本サポートは終 了します。
2. 甲が本約款の条項に違反し、乙の書面による是正催促後15日以内にそれが 是正されない場合は、その時点において乙はサポートを終了できることとします。
3. 甲が次の各号に掲げる事由の一が生じたときは、乙は催告なしにサポートを 終了できることとします。この場合、甲は自動的に期限の利益を喪失します。また、その場合に生じた損害の一切について乙はその責を負わないこととします。
(1) 差押え、仮差押え、仮処分または強制執行手続開始がなされたとき、又は自らもしくは他によって破産、解散の決議、特別清算開始、民事再生手続開始、もしくは会社更生手続開始の申立ての一がなされたとき
(2) 支払を停止し、又は自ら振出しもしくは引き受けた手形・小切手の一が不渡りとなったとき
(3) 信用状態が悪化し、又はそのおそれがあると認められる相当の事由があ るとき
(4) 重大な過失又は背信行為があったとき
(5) 反社会的勢力であること、反社会的勢力と取引関係があること、又は反社会的勢力を利用した活動をしていること

第6条(サポート対象コンピュータの指定)
1. 甲は、本サポートを申し込むときにサポート対象コンピュータを乙に届け出ることとします。
2. サポート期間中に、乙が指定する方法にしたがって、甲はサポート対象コンピュータを変更できます。
3. 認定バイナリをインストールして利用できるコンピュータは、サポート対象コンピュータに限ります。サポート対象コンピュータを変更した場合、サポート対象でなくなったコンピュータから認定バイナリをアンインストールする必要があります。
4. 乙は、初期サポートおよびインシデントサポートをサポート対象コンピュータを対象に提供します。

第7条(サポート内容)
乙は、サポート対象コンピュータを対象として、以下のサポートサービスを提供します。
1. 甲は認定バイナリをサポート対象コンピュータにインストールして利用できます。
2. 初回契約時のサポート開始日から30日間、初期サポートを提供します。
3. 有効なインシデント数残高が残っている場合に限って、インシデントサポートを提供します。

第8条(質問の受付および対応方法)
1. 乙の初期サポートおよびインシデントサポートの対応時間は、乙営業日の
10:00〜12:00、13:00〜17:00とします。
2. 電子メールによるサポートは、個別に通知するメールアドレスで24時間365日 受け付け、乙のサポート対応時間に対応します。
3. 電話によるサポートは、乙のサポート対応時間中に、個別に通知する電話番 号で受け付け、対応します。
4. 甲のサポートグレードがエンタープライズまたはプラチナの場合、乙のサポート 対応時間以外であっても、LINBIT HA-Solutions GmbH のインシデントサポートを受けることができます。ただし、サポート方法は英語による電子メールに限ります。また、LINBIT クラスタスタックの再起動やサポート対象コンピュータの再起動によっても LINBIT クラスタスタックの動作異常が解決できず、さらに甲が期待するサーバ機能が正常に動作できない場合に限ります。
5. 1回の質問に互いに関連性が低い複数の事項が記載されている場合、乙は複数のインシデントに分割して取り扱うことがあります。
6. インシデント対応は、乙が甲に調査結果や助言を行い、甲が完了を了承した時点で終了します。ただし、乙から甲に終了確認を求め、甲から3営業日以内 に回答がなかった場合、終了と判断します。

第9条(サポートの範囲)
1. インシデントサポートは、LINBIT クラスタスタックの設定や動作に関する問題点に対して、回復、復旧または回避方法を助言するための調査対応サービス であって、以下のような依頼に対応することはできません。
(1) 甲の特有のニーズにもとづくシステム構成や設定の妥当性に関するコン サルティング
(2) 甲の特有のニーズにもとづくサンプルプログラムやドキュメントの開発
(3) 乙が依頼した情報を提供いただけない状態でのサポート対応
(4) リモートログインによる調査対応(プラス、エンタープライズ、ゴールド、プ ラチナの場合を除く)
(5) オンサイト調査対応
2. パフォーマンスチューニングに関するインシデントサポートは、甲のサポートグレードがエンタープライズまたはプラチナの場合に限ります。ただしパフォーマンスには LINBIT クラスタスタック以外の要因が大きく影響するため、甲が希望するパフォーマンス向上を保証することはできません。
3. インシデントサポートは、障害原因の調査など前2項以外の調査対応も受け付 けますが、甲から提供されたログなどの情報にもとづいて LINBIT クラスタスタックの動作に関する調査に限ります。

第10条(免責事項)
1. 乙は、本約款に関連し、自己の責に帰すべき事由により甲に損害を与えた場合には、甲に対し、特別損害、逸失利益等の間接損害を除く、直接生じた通常の損害の範囲において、損害を賠償する責任を負うものとします。
2. 前項の損害賠償責任は、適用法令の許容する限り、請求原因の如何にかかわらず、損害発生の直接原因となった本サービスに対する、受領済みの料金(乙が甲から受領した、損害の事由が生じた時点から遡って直近の一年分に限ります。) を限度とし、当該損害賠償請求は契約終了後から 6 ヶ月間を経過した後は行うことができないものとします。
3. 甲はサポート対象コンピュータの設定パラメータならびにデータを適切にバッ クアプすることとします。乙は甲の設定パラメータならびにデータの損傷に対する責任を負いません。

第11条(秘密保持)
サポートの必要性にもとづいて乙が甲から受領したデータ、ログファイル等は、乙の 規定にしたがって秘密情報として厳重に取り扱います。

第12条(約款の有効期間)
本約款は2022年11月1日以降の本サポートに適用します。なお、本約款の改定に関わらず改定前にすでに始まっている本サポートの条件は、期間満了までは改定前の約款が適用され、更新の時に改定後の約款が適用されるものとします。

以上

(2022年11月1日改訂)
(2022年4月1日改訂)